IT企業で働いていると、常に仕事を任されるため休む間がないと感じる人も多いはずです。疲れが溜まり、睡眠時間が削られていくと、頭がぼんやりとして漠然とした不安に取り憑かれるものです。開発で突き当たった課題の糸口が見えなくなって、システムのリリースが遅れたり、致命的なトラブルが発生したりするのではないかと、もやもやとした不安を抱えることもあります。責任のあるポジションに付いていたら、後の評価にも響くため、常にピリピリした気持ちになってしまうのも無理はありません。
こうした心配は、紙やメモアプリに書き出すと良いです。なんとなく抱えている感情はうまく言葉に表現されていないため、常に付きまとう感覚が生まれるものです。誰かに見せたり後でチェックすることも考えず、ただ不安な感情を書き出すのです。「休みたい」「どうでもいい」「アイツ黙れ」でも何でも良いです。言葉にすることで、脳が状況把握しようと働き、思考の整理ができます。書いたらその紙は破って捨ててしまって大丈夫です。
5分でも気持ちを書き殴ると少しスッキリした感覚が得られるはずです。さらに10分程度時間を置けば、自分の状況に対してポジティブな対応策が思いつくかもしれません。カウンセラーになったつもりで、自分自身にポジティブなアドバイスを考えてみるのも手です。ネガティブな不安を抱えているときに解決策を考えようとしても、ネガティブな方向に進むばかりです。自分の気持ちのリセット方法を持つことは、不安な感情と戦うカギになります。